忍者ブログ
5884およびその周辺のわけのわからないことをなんでものせます。

WRITE | ADMIN

カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
プロフィール
HN:
5884
年齢:
65
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1958/08/04
職業:
人間
趣味:
ワイン
うさぎ
日替りマリーやん
by あるある健康
アクセス解析
りばーし


忍者ブログ [PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



愛猫のステファニーがときどき帰ってこない夜があった。
心配になりながらも、いつも満ち足りた表情で帰ってくるので、なんだかとても不思議に思い、首輪に手紙をくくりつけてみた。

「時折お世話になっているかと思います、ステファニーの飼い主の渡辺です。どこでお世話になってるのでしょうか?電話番号は・・・・よろしければお返事のお手紙かでんわください。」

さっそくステファニーが帰ってこなくなった翌日の晩、家の電話が鳴った。

「あの、すいません、猫ちゃんの件で・・・・。近藤といいます」
その声は、ウグイス嬢のような素敵な声だった。
「どうもどうも、どちらにお世話になってるんでしょうか」
「青葉マンションの3階ですが。」
「えっ」

驚いた。我が家の下の階だったのだ。
さっそく人形焼を手土産に、近藤さんの家にいってみた。

玄関から出てきた彼女は、天使のような微笑をする美女だった。
「すいません、ステファニーちゃん、うちのダイちゃんととっても仲がいいんです。それで通ってくるようになって。」
家の中では、ステファニーが綺麗な白い猫と寄り添って寝ていた。
「ほんとだ、仲良しなんですね。これ、お土産です。」

彼女がお茶を入れている最中も、二匹はじゃれあったり寄り添ったりしていた。

「なんだか、相思相愛って感じで、見ていてうらやましいわ。」
彼女がため息混じりにつぶやいた。せつなげな表情だった。
「おひとりなんですか。」
彼女はうなずいた。うっすらと目には涙が。
僕は思い切って言った。
「じゃあ、僕たちも、猫ちゃんと同じように、相思相愛になりませんか。」
彼女の小さな肉体を、思わずギュっと抱きしめた。
猫よりもたよりなげに、彼女は僕に身を、ゆだねてきたのだった。

ステファニー、今夜は邪魔するんじゃないぞ!!!

PR







Powered by 忍者ブログ  Design by まめの
Copyright © [ 5884の悪運天国無法地帯 ] All Rights Reserved.
http://5884.blog.shinobi.jp/