智子は高校で美術を教えるようになって3年、デートの時間もできないほどに忙しい毎日だった。
その日も、3年商業科の高野君の放課後の補習の準備で忙しかった。
「先生」
「あ、高野君、絵はどこまで進んだのかしら??」
高野は3年の生徒で、絵がとても得意だった。正直な話、こんなに得意なのにどうして補習が必要なのか、智子にはわからなかった。
「先生、おれ、先生をモデルに画を描きたい!!」
智子の心が、キュン、と音をたてた。
君の絵を、描きたい、そんな言葉を言われたのは初めてだったからだ。
智子は机の上でいろいろなポーズをとり、高野に描いてもらった。
「そうねえ、体の線がちょっと、ぎこちないかしらね・・・」
智子は完成した絵をみてアドヴァイスをした。
「体の線ですか?」
「そうなのよ、高野君は女の人の体を見たことがあるかしら?」
「それは・・・・まだ・・・・・」
高野は、顔を紅潮させて目をそらした。
「ほら、さわってごらんなさい。」
智子は高野の手を取り、自分の体にあてがった。
「・・・・・・先生!!!」
「もっともっと、私を、描いて!!」
「これが女の、体の線よ!!!」
智子はパンティーまですべてを脱いで、机の上に乗った。
あわてて、高野もパンツを脱ぎ、机にとびのった。
「だめよ、絵を描いてからよ!!」
「先生、触ってみないと、絵をかけません!!」
「・・・・・そうね、どんどん、さわりなさい!!!」
高野が、世界の誰もが知る画家となって巨億の富を手に入れるのは、それから40年後のことだった。
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