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5884およびその周辺のわけのわからないことをなんでものせます。

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プロフィール
HN:
5884
年齢:
59
HP:
性別:
非公開
誕生日:
1958/08/04
職業:
人間
趣味:
ワイン
うさぎ
日替りマリーやん
by あるある健康
アクセス解析
りばーし


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冷凍睡眠から起きたサンプルRZ-5884は、俺によく21世紀の話を聞かせてくれた。
ジャパンという国に彼女は住んでいたらしい。
もう500年も前の話だが、彼女にとっては懐かしい時代の出来事なのであろう。

「なあRZ-5884、そのころのジャパンでは何がはやっていたんだい?」
「そうね、ペッティングかしら。」
「ペッティング・・・・何だそれは?」
「性的接触のことよ。」
「性的・・・・接触??」

たしか文献で読んだことがある、過去の人類は受精をするのに機械を使わずにお互いの肉体を使っていたのだそうだ。とても面倒じゃないか。どうしてそんなことをするんだ。

「俺に性的接触というのを教えてくれないか?」

彼女はすこしためらってからうなずいた。そして突然俺の服を脱がそうとする。

「や、やめてくれ、こんなところで」
「だめよ、脱がないと始まらないのよ。」

俺は酸素スーツを脱がされ、排泄コードも抜かれて、何もまとわない姿にされてしまった。
そして彼女も身にまとっていた酵素シャツを脱いだ。
彼女の胸のあたりが俺のそれとちがっている。

「それは何だ?」
「おっぱいよ」
「おっぱい・・・・・初めて見るな・・・・」
「触っていいのよ。」

初めて触れた「おっぱい」というものは、とてもやわらかくて暖かだった。
「おっぱい」に触っていたら、彼女の呼吸が荒くなってきた。

「どうした、RZ-5884」
「ハアッ、ハアッ」

彼女は突然、俺の足と足の間のものにしゃぶりついてきた。
えもいわれぬ快楽が襲ってくる。どんな錠剤よりも気持ちがいい。
これが・・・ペッティングというものなのか・・・・・

それから先のことはまったく思い出せない。ただ、俺とRZ-5884はその後会うたびに、ペッティングを行い、俺は酸素スーツを着ないでも平気な肉体を手に入れた。

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父の遺品となってしまったノートパソコンのディスプレイを前に、僕はなんだか複雑な気持ちでいた。
機械工学科出身の父は、変なところでマニアックであり、パソコン・オタクの僕と何度もチップセットのことを語り明かしたものだった。

父さん・・・・・・・

電源スイッチを押すと、にぶい音を立てて、ディスプレイが光り始めた。

パスワードを入れてください。

父の指定したパスワード。答えはもうわかっている「michiko」だ。これは僕と父との秘密。僕が墓場まで持っていかなくちゃいけない秘密。父さんの初恋の人の名前だ。
どこかにその甘酸っぱい思いを引きずっていたかった父は、いろんなパスワードを「michiko」にしているってむかし教えてくれたんだった。だから僕は遺品を分けるときに、このノートPCを真っ先にゲットしたのだった。
やがて、画面はさらに明るくなった。OSが立ち上がったのだ。

父さんはこのディスプレイを前に、どんなことを思っていたんだろう・・・・・よく、メールとかくれたっけな。
几帳面に整理されたデスクトップ。壁紙は愛犬ジョンの写真だった。
ふと、眺めていると、メールチェッカーが立ち上がった。

「メールが着ています 7件」

父にメールだ。今はやりの迷惑メールだろうか。
僕は慣れた手つきでメーラーを起動する。父の受信トレイを開いたとき、僕はびっくりした。
貯まっていた7通のメールの差出人、それはすべて「michiko」だった。

誰だ・・・ろう・・・・父さんの初恋のmichikoさん・・・・なのか?

僕は恐る恐るメールを開いた。そこにはこんなことが書いてあった。

「連絡がこなくて心配しています。あなたの残り香が消えぬボールペンを毎晩抱きしめています・・・・。」

このmichikoさんは父が死んだことを知らないのだろうか、送信日は昨日だった。
父はとっくにこの世からいなくなったというのに。
残りの6通のメールもすべて父に会いたいという内容だった。
どことなく彼女の文体に並々ならぬ父への愛情が感じられた。
僕は思わず古いメールをどんどん呼んでいった。どうやら、父と「michiko」さんは、体の関係もあったようだ。

父さん・・・・・なんだよ、このmichikoって・・・・母さんは知ってるのかな・・・・・

僕は疑念を捨てきれないので、michikoさんに返信してみた。

「はじめまして、勇作の息子のミツルです。父は先々週死にました。あなたは誰ですか?」

michikoさんから返信がきたのは、翌日のことだった。

「嘘でしょう?あなたは本当に息子さん?あの人はまだいるでしょう?説明を聞きたいです、電話ください 090-********* michiko」

僕は、なんとなく迷惑に思いながら、電話をかけることにした。
だいたい、父の初恋の人って今60歳?70歳?僕だってとても立ち直りきれてないのに、どうしてそんなおばあさんに教えてやらなくちゃいけないんだ。
まったくいぶかしい話だ。父さん、どうしてこんな厄介なことを残して死んだんだ。

しかし、電話に出た声が、とても若かったのだった。
「もしもし」
「あの、勇作の息子のミツルですが」
僕の声が突然震えだした。
「あ・・・すいません、○○ミチコといいます。」
カナリヤのような素敵な声だった、僕の心は少しとろけてしまった。
いや、はっきり言わなくては。

「メールの件ですが、父は、死にました。」

「本当に・・・・!!」
ミチコさんは絶句していた。やがて、泣き始めた。
まるで春の小川のせせらぎのように、静かに、しかし強く、受話器の向こうでミチコさんはずっと泣いていた。
「あの・・・・大丈夫ですか。」
僕はなすすべもなく、慰めるでもなく、彼女のすすり泣きをずっと聴いていたのだった。
父が愛したのはこの人だったのか・・・・・。
まるで陽だまりの猫のようにずっと泣いている彼女の声を聴きながら思った。そしてしゃくりあげながら、僕に言ったのだった。

「今度会ってくれませんか。お父様の、話を、聞かせてほしいんです。」

それは第三土曜日の午後だった。僕は約束のスターバックスで彼女を待っていた。
2分くらい遅れてやってきた彼女の姿に、僕は息が止まるほどびっくりしたのだった。
「きれいだ・・・・・。」
それはまるで、真冬の雪景色の中に咲いたアブラナのような可憐な手足、そして完璧な美しい顔。
清楚そうな身のこなし、そして、ミニスカート。
「はじめまして。ミチコです。」

僕は彼女の美しさに目を奪われてしまった。
「あの、なんか飲みますか」
「じゃあ、キャラメルまきアートを」
僕はレジへと走っていった。そうしないとやっていられなかったからだ。彼女のあまりの美しさにすっかり心を奪われていて、僕の体は熱くなりはじめてしまっていた。
父さん・・・・・こんな素敵な若い女の子と・・・・・

夢うつつでキャラメルまきアートを抱えて席に戻ろうとしたその時、僕の足元をおもちゃの機関車が通過していった。
「アッ!!!!」
僕はそれにつまづいて転んでしまった。

キャラメルまきアートは、彼女のスカートに飛びちってしまった。
「たいへん、汚れちゃうよ」
僕は紙ナプキンでそれをいっしょうけんめいぬぐおうとしたんだ。そうしたら、彼女の、ワカサギのような細い指が僕の手をつかんだ。
「いいのよ。」
「どうして?」
僕は彼女をみあげる。
「キャラメルまきアートのにおいといっしょにいられるじゃない?」
彼女につかまれた手が、まるで電流が走ったかのようにしびれた。なんて優しい手をしているんだろう・・・・・
僕の体すべてが、彼女に支配されつつあるのを感じていた。
たまらなくなった僕は、彼女の目を見ていった。
「洗濯するので、脱いでください!!!」

彼女はミニスカートを抜き、パンティー一枚になった。

そのまま僕らは、渋谷の町をかけぬけ、僕のベッドでひとつになったのだった。





目覚まし時計の裏切りによって、本当に久しぶりに寝過ごしてしまった。
「アイタタタ・・・・私ってなんてドジなのかしら・・・・」
昨夜食べたカマンベール・チーズの腐臭がわたしの部屋をつつんでいた。もう二度と会うまいときめたのに。
私の王子様はいつもさびしい夜にかぎって身を寄せてくるのだ。
そして私は、カマンベールの匂いに包まれて、彼との激しい夜を思い出してうっとりとしたのだった。

イケナイ、遅刻しちゃうわ!
トーストを焼く時間もないし、ミルク・ティーを飲む時間もない。いつもかわりにタイムカードを押してくれるミカは先週からバリ島にスキューバにいってしまっていないんだった。
おお慌てでメイクをすませ、家を出る。

「キャッ」
11月の激しい風が私の頬をなでる、そうか、もう11月か。街にはクリスマス・キャロルが流れる頃なのだ。
駅まで15分、自転車なら7分ですむので、私は二ヶ月ぶりに自転車で駅に向かうことにした。遅刻したらまた、海野専務の退屈なお説教をきかなくちゃいけないわ。
順調にペダルを回して走り出し、ふたつめのかどを曲がった瞬間のことだった。

アアッ!

小さなベンツがちょうど目の前を横断しようとしていて、私の体にぶつかり、私は宙に舞い上がった。
「アレーッ!!!」

私は自転車とともに大空を一回転して地面に落下したのだった。

「もう、何なのよ!レディーにぶつかってくるなんて!いくらベンツだからって!!このままじゃ海野専務のお説教コースになっちゃうじゃない!!プンプン!!」
ベンツの人が降りてきたら怒って言ってしまおうとみがまえていたら、降りてきたその人を見て釘づけになってしまった。

子犬のようなワイルドで優しい顔、ソフトに鍛えているような荒々しい肉体、そして、よく似合っているスーツ。
まるで天使がこの世に舞い降りてきたようだった。

「大丈夫ですか!」
子犬のような天使は私にかけよってきた。
「あ、大丈夫ですよ!」
私を心配しないで!そんな素敵な瞳で心配されたらきっと私の心はあなたに釘付けになってしまうわ!
そう思いながらやっとの思いでワタシが立ち上がると、彼はワタシの自転車を壊れていないかチェックしてくれた。

「大変だ、チェーンがはずれているよ!!」
彼はそういって自転車をその場で修理し始めた。

ああ、なんて太くてたくましい指・・・・・
彼がチェーンをなぶるその指に、私はうっとりと見とれていたのだった。
きっとそのスーツの下に、鍛え上げられた肉体を隠しているのね・・・・
そのたくましい指で私をめちゃくちゃにして・・・!!!

ワタシの心は彼の指に奪われていったのだった。

彼はあっという間に自転車を直してしまった。
なんてすごい知性を持っているのかしら!!!!
「ありがとうございます」
いけないわ、目を合わせたらきっと私は彼に心を奪われてしまう。目を合わせないようにして恥じらいながら、ワタシはお礼を言った。
そのときだった
「たいへん!血が出ている!」
彼は、とつぜん、ワタシのひざ小僧に、分厚いくちびるで吸い付いてきたのだった。
「アッ・・・・アアッ!!」
吸われていく私の、傷口。ワタシはあられもない声をあげてしまった。
そして彼の吸い込みはワタシの体を、大事なところまで中心に吸い上げていくような勢いだった。ワタシのからだはどんどんほてっていって、液状化していくような快感におそわれた。

「大丈夫です」っていって終わりにしたいのに、体が彼を求めてしまっていた。

「どこかで手当てをしたほうがいい」
うるんだ子犬のようなワイルドな瞳で彼はワタシをじっと見つめていた。
アアッ・・・一刻も早くワタシをめちゃくちゃにしてェェ!!!
そう言いたいのをぐっとこらえた。
「でもお仕事ですよね・・・・」
「・・・そうですけれど・・・」
あぁ、一刻も早く彼に身をゆだねてしまいたい・・・・
「じゃあ、乗っていきますか?」
彼が小さなベンツを指さす。こらえきれなかった。
「ワタシが乗りたいのは、あなたよ!!!」

少しずつ近寄っていく私たち、彼はワタシを子犬のように抱き寄せ、今度はその分厚い唇で私のおでこを吸ったのだった。
おおぜいの人の、見ている、前で。

会社は・・・・お休みしますから・・・・

それからワタシの体は、彼の分厚い指とそのすべてによってたっぷり愛されたのだった。

ごめんね、妹のミツ子、今日、あなたが急に病気になって看病するって会社にウソをついちゃったわ・・・・。

二ヶ月ぶりの自転車は、ワタシの家の倉庫でまたしばらくの間眠ることになった。



2年ぶりの加茂歯科医院は混んでいた。
歯科というのは基本的に予約制だからいきなり混んでいると思っていなかったので、面くらう。
フロアではしゃぎ回る子供たちを眺めていたら、受付の女が声をかけてきた。
なんでも、2年の間にベッド数を増やし歯科医の数も増やしたので多くの患者を一度に治療できるようになったのだそうだ。なつかしい。

そして彼女は、紅潮した顔で耳打ちするのだった。
「今日、早番なんであと15分で帰れるんです、そのあと暇で寂しいの。」

そして俺は答えたのだった。
「ティラミスは お好きかい?」

治療を済ませて約束の店にいくと彼女が座っていた。
「だめよ、虫歯なのにティラミスなんか食べちゃ」
「ああわかってるさ、じゃあどうしようか・・・・」
「何が食べたいのかしら?」
「おまえが食べたい」

歯科医との約束も忘れて、その夜まで甘い果実をむしゃぶったことは、言うまでもない。
その日から毎週の歯科通いが楽しみでしょうがなくなり、俺は、治療を遅らせるべく歯磨きをしない人間になった。






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