けだるい夜の、帰宅ラッシュの電車内でのことだった。
智子はつり革にもたれて夢を見ていた。
夢の中で、智子は、上司の村上と激しいセックスをくりひろげていたのだった。
智子と30歳くらい離れているであろう村上は、とてもセクシャルな声とダンディーな優しさで部下からも人気があった。先日のバレンタイン・デーにはプレゼントの山ができていたほどだ。
しかし、元モデルの奥さんと、私立小学校に通う子供と、家族も円満な愛妻家でもあり、不倫などは一切しない潔さをもっていた。
突然、電車が緊急停止した。
智子は夢の中で絶頂を迎えていたこともあり、衝撃で思わず倒れこんでしまった。
「大丈夫ですか。」
智子の体を受け止めてくれた男性がいた。
上司の村上だった。
「アッ・・・・。」
智子はさっきまで夢の中で繰り広げられていたセックスを思い出し、赤面してしまった。
「君は・・・」
「そうです、二課の近藤です。」
電車は動こうとしなかった。そして、二人の体はしばらくの間、くっついたままだったのだ。
ふと気づくと、智子のお尻になにか固いものがあたっていた。
「これは・・・・痴漢・・・・」
智子はハっとした。
すぐ後ろにいるのはほかでもない、上司の村上だったからだ。
お尻にぐいぐいと食い込んでくる固いもの、これは、ひょっとして・・・・
智子はその固いふくらみを、手をのばしてそっと触ってみた。
背後にいる村上の息遣いがすこし激しくなった。
「村上さんの・・・・あそこ・・・・・」
とても大きなそれを、智子は指でいっしょうけんめい撫でた。激しくなる村上の息遣い。
まだ電車は動き出さない。
やがて、その大きなふくらみは、いっそう大きく、そして固くなったのだった。
ガタッ
電車がやがて動き出し、智子は電車の揺れにあわせて、大きなそれをいっそうはげしく愛撫した。チャックをおろし、手はズボンの中へと侵入していた。
「熱い・・・・。」
脈打つ大きなそれに、智子の心は夢中になった。
何分経っただろうか、電車が駅についた。
「じゃあ、明日、また、会社で。」
智子は名残おしかったが、村上に別れを告げホームへと降りた。
ああ、なんて大きなものを持っているんだろう、これじゃあ奥さんもイチコロね。
智子はホームを歩きながら余韻に浸っていたのだった。
「すいません。」
後ろから智子を呼び止める声。振り返ると、見知らぬ男性がたっていた。
「何か?」
男性は低い声で言った。
「さっきは電車内で、フフフ、ありがとうございました。」
男性のズボンは大きくふくらんでいた。
これが・・・・さっきの・・・・
村上のものだとすっかり思い込んでいたのだが、どうやら別人だったようだ。
そこにたっていたのは、村上とは似てもにつかない、油ぎった顔の、がっしりした男性だった。
智子は何も言わずに振り返り、歩き出した。 PR Copyright © [ 5884の悪運天国無法地帯 ] All Rights Reserved. http://5884.blog.shinobi.jp/ |